藤原道長ってどんな人?
藤原道長は平安時代の貴族で、とても強い力を持っていた人です。
彼の娘が天皇と結婚して孫が生まれたことにより、藤原家は大きな力を持つことができました。
望月の歌
「この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも 無しと思へば」
道長が詠った歌には、この様な意味が込められています。
「この世はすべて私のためにあるのだと思う。
満月が欠けることなく完全なものであるように、この世のすべてが我が意に満ち足りていると思う。」
どんな人だったのか、想像ができそうな詠ですね。
貴族の文化ってなに?
貴族たちは、毎日のくらしの中でいろんな楽しいことをしていました。
また、四季折々の行事やお花見なども楽しむことで、貴族たちは品位や教養を示していたのです。
それではここで、どのような文化があったのか少しご紹介しましょう。
遊びと娯楽
和歌
和歌は、5・7・5・7・7の形式で詠まれる詩のことです。
和歌を詠んでお互いに贈り合うことで、感情や季節の美しさを表現しました。
恋愛や自然の風景について、詠むことが多かったようです。
蹴鞠
蹴鞠は、丸い皮のボールを地面に落とさず何人かで蹴り合う遊びです。
サッカーに似ていますが、競技というよりは優雅さを競うものでした。
平安時代の男性貴族たちが、好んで遊んでいたようです。
すごろく
すごろくは、サイコロを振ってコマを進めて遊ぶボードゲームです。
この遊びは貴族たちの間で人気があり、運を試すことが楽しみでした。
貝合わせ
貝合わせは、二枚貝の貝がらを使った記憶ゲームです。
貝殻の内側に絵が描かれていて、ペアになっている貝を見つけます。
この遊びは、宮中の女性たちに人気がありました。
花見
春になると、桜の花を楽しむ「花見」が行われました。
桜の木の下で、詩を詠んだり歌を歌ったりして楽しみました。
当時の貴族たちは、男性が『束帯』・女性が『十二単』という衣装に身を包み過ごしたのです。
現在にも受け継がれている、日本の伝統的な風習だと言えるでしょう。
書道
書道は、文字を書く芸術です。
貴族たちの教養を示す大切な趣味で、美しい文字を書くことが重視されました。
和歌を書いたり手紙を送ったりする時に、美しい筆跡は自慢できることの一つだったのです。
このような遊びを通して、優雅さや教養を大切にしていました。
ただ楽しむだけでなく、品位や知性を示すための活動だったんですね。
清少納言って誰?
清少納言は、『枕草子』を書いた人です。
「春はあけぼの やうやう 白くなりゆく山際 少し明かりて
紫だちたる雲の 細くたなびきたる。」
『枕草子』と言えば、この随筆が有名ではないでしょうか。
彼女が見たり感じたりした、平安時代の貴族の生活や風景が書かれています。
とても頭がよく、宮廷で仕えていた貴族の一人でした。
紫式部の「源氏物語」
紫式部は、世界で初めての長編小説と言われる『源氏物語』を書いたことで知られています。
この物語には、貴族たちの恋愛やくらしが描かれており、今でもたくさんの人に読まれているのです。
紫式部はとても頭の良い人で、貴族たちの中でも特に才能を持っていた女性です。
ぜひ、一度読んでみてくださいね。
貴族のくらしを知ることの大切さ
貴族のくらしを知ることで、昔の日本の文化や生き方を学ぶことができます。
彼らの楽しみや習慣は、今の私たちにも大きな影響を与えているでしょう。
ぜひ、貴族のくらしから現在に繋がっていることに、興味を持っていただけると嬉しいです。